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カントリーマネージャーとしての早期信頼の獲得に費やした4か月間。 ~エグゼクティブコーチングを通しての変化とその効果について~ (三瓶寛一氏)【インタビュー記事】

更新日:2022年2月9日



某米国ITソフトウェア企業のジャパン・カントリーマネージャー就任を機に、自身のオンボーディングの取組みとしてオンラインでのエグゼクティブコーチングを受けていただいた、三瓶寛一氏。4か月間のコーチングを振り返って感じる、変化とその効果についてインタビューさせていただきました。

 

Horizon Consulting 金栗(以下、金栗):本日は、どうぞよろしくお願いいたします。まずは、コーチングを受けることにされた経緯や動機をお聞かせ願えますでしょうか。

三瓶代表取締役(以下、三瓶氏):今回、転職で米国系ITソフトウェア企業のジャパン・カントリーマネージャーに就任したことにあたり、短期間で組織づくりや戦略方針を決める必要がありました。予算も限られていたため、自分のバジェットのやりくりだけで精一杯だったんです。そこで、今いる人たちを活用してビジネスをテコ入れする、ということを考えなければならなかったときに、日本法人の責任者としての自身のスムーズなオンボーディングがどうしても必要だったんですね。

金栗:なるほど。

三瓶氏:もちろん、今いるメンバーを入れ替えるというわけにはいきません。

きちんと自分自身が今の組織に浸透して、今のリソースを正確に自分で分析して、新しい戦略を立て、事業を回していく、というのが僕の新しいミッションなんですね。

それには、「自分自身を冷静かつ客観的に組織に浸透させる」というステップを踏むことが必要でした。そのために、コーチングを活用させていただきました。

金栗:ありがとうございます。世の中には、コーチングを知っている方も知らない方もおられます。今回はコーチングが役立つと思ってのご連絡だったと思いますが、三瓶さんはどうやってコーチングを知られたんですか?

三瓶氏:私自身がコーチングの資格を持っていますので、コーチングの有効性は自身で理解しておりました。ですので自らセルフコーチングする、という方法も、もちろんあります。ですが、先ほど話したような役割やミッションを確実に実行するうえでは、やはりきっちりと外部のコーチをつけるべきだと考え、依頼しました。

 

コーチングを通して、自身の「不安」と向き合う。

 

金栗:今回は電話会議システムを活用した約4か月のコーチングの中で、組織のことや仕事の順位付け、自身のオンボーディング期間としてできることをクリアにしていくといった内容でした。実際に三瓶さんがコーチングを受けられてみて、ご自身の中で感じられた変化として、どういったことが一番印象に残っていますでしょうか。

三瓶氏:やっぱり「不安」の部分です。

経験を積んでいれば不安がなくなるかというと、そんなことはありません。経験を積んでいれば積んでいるだけ、不慮の事案が起こることを経験しています。

ですから、常に新しい役割に身を置くことには不安がつきまとうっていうことは、自分自身がよく知っています。それを、ビジネスのパートナーとして一緒に相談に乗ってもらえるコーチングっていうのは、すごく効果的だったと思いますね。

金栗:なるほど。たとえ過去に似たような経験があっても、日本法人の責任者として舵を取ることに対する不安は自然と生まれてくるので、その不安の解消にコーチングは役立つ、ということですね。

三瓶氏:そうですね。おっしゃるとおりです。

 

「客観性」を持って、自分自身のビジネスのディレクションを疑うことの重要性。

 

金栗:次に、「コーチングを受けていたからこそ、こういうアクションを取れた」ということはありますか。

三瓶氏:一番ありがたかったのは雑然とした日々の仕事の中で、優先順位を決めていくという意味でのスケジュール管理ですね。自分との約束は、どうしても甘くなりがちになります。その点、コーチングは前回のセッションで、次回までのアクションを明確にし、それについてアクションをとるということに対して、コーチと約束を交わしますので、それに向かっての行動が生まれます。

金栗:見ていますからね、「次回お伺いします」っていう。

三瓶氏:そうですね。だれかが見ているということを意識するのは大きいと思いますね。

金栗:続いて、三つ目の質問です。

Horizon Consultingは欧州のドイツにあり、日系企業の現地法人の組織開発の一環で、駐在員の方に対するエグゼクティブコーチングなどを行っております。三瓶さんは、場所は違えどこの駐在員の方々と同じお立場であり、外資系企業の日本法人の責任者でいらっしゃいますね。そのような一つの拠点を任された方にとって、コーチングは有効でしたでしょうか。

三瓶氏:とても有効だと感じました。自らに投資をすべく、価値のあるものだと思っています。客観性を持って、自分自身のビジネスのディレクションを正しく疑うということ。コーチからアドバイスを受けることもありますけれども、大きくは、自分自身の行動を律したり、考え方を疑ったり。そういった行為がコーチとの対話の中でできるので、非常に良いパートナーになると思います。

 

「自分が何をやるか」を宣言して、周囲からの信頼を勝ち得る。

 

三瓶氏そして、チームワークに関してですが、実は今から話すことがすごく大事で、「自分が何をやるか」っていうことをメンバーに話していて、その内容を明確にするのにコーチングはとても役に立ちました。

金栗:自分が何をやるか、ですか。

三瓶氏:そうです。自分が着任して何をするかという行動を、上司にもチームにも、常にオープンに話しました。その上でしっかり実行していくってことは、信頼を作ることになりますから。

そして、この「話す」という行為は、チームワークに大きく反映しました。

「この人は信用していい」となれば、チームの意見も変わってきました。

金栗:プランニングや計画の実行を、抜けなく漏れなくやっていくためにコーチングが有効。そして、周囲に共有したことを確実に実行することによって、周囲との信頼関係がちゃんとできてくると。という感じですね。

三瓶氏:はい、そうですね。基本、お互いに知らない人なので、知らない人を信用するには、言ったことがちゃんと守られているかどうかを見るのが一番ですから。

金栗:コーチングを受けることで、有言実行をきちんとこなしていくことが確実になる、ということですね。

三瓶氏:そうですね。大風呂敷を広げる必要はなくて、自分が決めたことを確実にこなしていく。逆に言うと、僕が決めたこと以上の結果には、当然ならないはずなので。

新しい気づきをいただいて、それでも最後に決めるのは自分ですから。

そこでコーチがきちっとエグゼキューション=実行するのをサポートしてくれるっていうのは、すごく大事なことだと思います。

金栗:ありがとうございます。では最後に、三瓶様と同じように、現地法人のマネジメントを任されている方々へ対し、コーチングの価値を提言されるとすればどのようなことが言えるでしょうか?

三瓶氏:プロのMDまたはプロのカントリーマネージャーという意識をもって、自分の成長を確実にしたいのであれば、そこに対してコーチングの投資をしたほうがいいと思います。十分なリターンが期待できます。

金栗:ありがたいお言葉、誠にありがとうございます。本日はお忙しい中、誠にありがとうございました。

三瓶氏:いいえ、とんでもありません。こちらこそありがとうございました。



三瓶寛一氏プロフィール:

 ITセキュリティ・クラウド事業を中心とした分野において、25年以上の事業開発及びセールス・マーケティング経験を持ち、日本を含む多くのアジアマーケットにてサービスプロバイダーや事業会社とのビジネスおよび、ネットワーク拡充に尽力。

プロコーチとしての資格も有し、一拠点の経営を担うと共に、自らビジネスコーチとしてリーダーシップを発揮し、社員のモチベーション・生産性向上に寄与している。



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